沖縄科学技術大学院大学 (通称OIST) 訪問・見学
2024年07月29日 見学
沖縄県恩納村にある沖縄科学技術大学院大学(通称OIST)を訪問し、普段は入館できない研究棟の見学や先生方とのディスカッションをさせていただきました。
沖縄科学技術大学院大学とは、2000年の沖縄サミットを機に内閣府によって2011年に設立された5年制の大学院大学です。公用語は英語で、現在は69カ国の学生が在籍しています。一般的な大学とは違って学部を持たない点が特徴的で、ユニットと呼ばれる研究室に分けられています。
・記憶研究ユニット
田中和正先生には残念ながらお目にかかることができませんでしたが、所属する学生の方が研究室を案内してくださり、研究内容についても詳しくご説明してくださりました。特に、研究室内のクリーンルームではマウスの脳にアクセスする手作りの器械を拝見させていただき、その器械を作り続ける器用さと粘り強さに大変驚きました。
・神経情報・脳計算ユニット
深井朋樹先生と研究員の方にお話を伺いました。この研究室は先程とは違って、クリーンルームを使わずにパソコンで解析する研究方法を取っていました。私たちAMSの活動理念である科学と芸術の融合について、音楽神経学(なぜヒトは音楽で感動するのか、など)の観点からディスカッションをさせていただきました。
・副学長Heather Young先生とのお話
沖縄科学技術大学院大学の副学長であるHeather Young先生とお話しする機会をいただきました。緊張していた学生を優しく出迎えてくださり、気さくであたたかい人柄が感じられました。創立から僅か11年である2022年にはノーベル賞受賞者が誕生したことを受け、世界を牽引する研究施設としてさらに発展していく使命があるというお言葉が印象的でした。
・研究棟内の見学
普段は関係者以外立ち入ることのできない研究棟の内部を案内していただきました。
研究室間の壁は設置されていない部分が多く、通路に面した壁も大半がガラス張りとなっており、研究室同士の交流で分野の融合を目指す大学の方針が感じられました。また、図書室には神経科学を含め多くの分野の厳選された興味深い本が置いてあり、知的好奇心を刺激される空間となっていました。
最後になりましたが、学生のためにお時間を作ってくださったOISTの先生方、この訪問を準備の段階から常にサポートしてくださった谷口先生、そして今回お世話になった全ての方々に、厚く御礼申し上げます。
AMS学生プロジェクト 参加メンバー一同