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​花王ミュージアム 訪問・見学

2019年12月26日  学び  

花王株式会社様のご厚意で,花王ミュージアム(東京,墨田)に見学に伺いました。豊富な史料と製品から清潔さを求める文化がいかに発展してきたかを学びました。人間の生活環境や人間そのものの清潔への科学的・創造的なアプローチは大変参考になりました。ありがとうございます!

​  メンバーによるレポート

"​五感で感じることの重要性を再認識しました"

企業博物館の見学と聞いて皆様はどんなイメージを持たれるでしょうか。小学校の社会科見学で行ったきりという方も多いかもしれませんが、大人になってから行っても楽しいものです。この度AMSSでは花王株式会社様にご招待を頂き、東京スカイツリーにほど近い花王ミュージアムを見学させて頂きました。

館内に入ると石鹸の香りがかすかに漂い、ここが花王の博物館であるということを感じさせます。展示は清浄文化の歴史の紹介から始まり、古代文明から現代に至るまでの石鹸や洗濯、入浴、化粧文化などの発展を学べます。途中には1950年代の公団住宅での暮らしを実物大で忠実に再現した展示があり、平成生まれの筆者でもどこか懐かしさを感じる品々が並んでいました。

続いて向かったのは花王の歴史を紹介するコーナー。花王の歴史が単なる1企業の歴史にとどまらず、日本社会の清浄文化の発展と密接に関わっていることを印象深く伝えてくれます。花王の歴史を一通り学んだあとは、近未来的な雰囲気のある空間で花王の新製品の紹介を頂きました。このコーナーでは肌の表面を拡大して見てみたり髪の毛の太さを測定してみたりと実際に自分の肌や髪の状態をチェックすることもでき、メンバーの間で大きな盛り上がりが見られました。

最後に見学したのが、花王グループを構成するカネボウ化粧品のコーナーです。こちらのコーナーは「五感で感じる化粧の楽しさ」をコンセプトとしており、自分の顔を写すと瞬時にメイクイメージを転写するタブレット端末など来場者が実際に体験できる仕掛けが多数用意されていました。

今回の見学を通じて様々な展示方法を学びました。中でも筆者にとって特に印象的であったのが、調香師の方が特定の音楽を聴いたり絵画を見たりしてそのイメージを基に調香した香りを楽しむというコーナーでした。医学と芸術の接点を探るAMSSの活動の中で、これまで嗅覚というものはあまり考えてこなかったように思います。聴覚や視覚だけではなく、「五感で感じる」ことの重要性に気づかせて頂いた見学となりました。末筆ながら、ご招待を頂きました花王株式会社の皆様に改めて深く御礼申し上げます。

 

東京大学医学部医学科6年 田頭祥之助

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