WAKAZO パビリオンに出展
2019年11月24日 発表
2025年の大阪万博に向けたU30の活動であるWAKAZOの万博プレイベント(大阪,中之島)にて,「生きる」をテーマにメンバーによる作曲作品とインタラクティブな芸術作品を展示しました。実際の会場配置を考慮した作品設計・準備は非常に困難を伴いましたが,WAKAZOや他の出展の学生らと協力し,イベントの成功に微力ながら貢献させていただきました。
内容紹介
"「生きる」を聴き,「生きる」を描く"
2019年11月24日、2025年の大阪万博に向けて若者が集うmini WAKAZO Pavilionに出展しました。「2050年のいのちをアートする」というテーマのもと、AMSSは、音楽・絵画・映像の各作品、医学的・科学的な視点を交えたポスターの制作と展示を通して、「生きる」ことに向き合いました。
★「生きる」を感じる
まず、生と死という言葉から想起することを、思い思いに語り合うことから始めました。
死に対する捉え方の違いから発展して、いったい命はいつ終わり、またいつを境に「生まれる」のか…というような、もやもやっとした疑問をめぐっての議論にも花を咲かせました。
話し合いを経て、メンバーの中の二人が、「生きる」(生まれる・生きる・死ぬ)をテーマとする楽曲をそれぞれの方法で制作しました。できあがったのは、感覚的なイメージを頼りに制作された箏による独奏曲と、理論的な思考をベースに作曲された電子音楽です。私たちはそれらを「感性の音楽」と「理性の音楽」と呼ぶことにしました。
作品を皆で聴き、作曲者の思いや意図を想像したりその答えを教えてもらったり、作品の背景を知ることで、鑑賞する楽しさがどんどん増していきました。
「感性の音楽」
作曲・箏:皆川みゆき
「理性の音楽」
作曲(Cubase9.5):三浦羽未
★「生きる」を見つめる
作曲者の意図を整理していくと、同じテーマで作曲された二つの音楽から、共通性と個別性の両方が浮かび上がってきました。また、音楽を聴き、作曲者の意図に想いを馳せながら自分の考えを語る中で、私たちは己の「生きる」を見つめていることに気づき始めます。音楽を通して味わう、このなんともいえない充実感を、工夫次第できっと"展示"できるはず…!
そして、ポスターによって、音楽を視覚的にも表現することを試みました。
①音の振幅と周波数、②楽譜、③作曲者の意図、④絵画
④の絵画は、音で描かれた場面の展開を、より感覚的に伝えることができます。制作者は、もちろん音楽作品の議論の場にも参加していたメンバー!受精、細胞分裂、胎芽・胎児、出産の四場面を、墨と水彩絵具で表現しています。
ぜひ、音とともに、目で"観て"音楽を感じてみてください!
ポスター:増田康隆
絵画(画用紙に墨・水彩絵具):原澤亨輔
(以下ポスターをクリックすると詳細をご覧になれます)
★「生きる」を描く
多くの情報を取り入れて音楽を伝えたポスターとは打って変わり、もう一つの展示は…
真っ白い大きな画用紙と、映像作品―。
作者の「生きる」エネルギーがいっぱいに詰まったこの映像作品は、シリアス一辺倒になりがちな「生」というテーマに向き合う私たちを、新しいキャンバスへと誘ってくれます!
……あなたは人生に何を描きますか?
『ロックでポップで壮大な落書きのためのえかきうた』
映像・コンセプトシート:たかすぎるな。
コンセプトインタビュー Q:医学生→A:美大生 (クリックで詳細表示)
文責 I.A.