フルート、レコーダー、クラリネット、バイオリン、チェロを演奏する6人の学生がピアノの周りに集まり、初めての即興に緊張していました。 「さぁ即興しよう！」とカルスト先生がピアノを演奏し始め、学生たちは戸惑いながらも各自の楽器で雰囲気に合わせて音を鳴らしました。 自分達の即興をどう評価するべきかも分からない私たちは先生の「上手くいったね！」という言葉に少し安心しました。カルスト先生は「今度は50%は周りの人たちの音を聞いてやってみよう。即興ではみんなが同時に各自の音を鳴らしてるのではなく、一緒に一つのものを作ることが大事」と仰り、今度はそれぞれの奏でるフレーズに応答するようなダイアローグが生まれました。全員で他の人のフレーズを聴き、各自の楽器を弾いて即興の音楽を奏でる楽しさを教えて頂きました。

 

　その後のレセプションでもカルスト先生は学生や先生方の質問に快く答えて下さり、英語での活発な会話が繰り広げられました。 私たちはこの講義から即興の世界にファーストステップを踏み出すことができました。これからもカルスト先生の教えを念頭に即興の勉強をしていきたいと考えています。

 

　最後になりますが、去年に引き続きご講義をしてくださったカルスト先生とスタインウェイサロンの皆様に心からお礼申し上げます。

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東京大学医学部4年　エリクセン桜子ナタリー