これまで経験知として語られてきた音楽理論に科学的根拠を与え、音楽に関する人間の様々な経験を説明・予測できるような普遍的原理を追究する。日々の音楽聴取体験を振り返りながら、感情や生理反応を効果的に喚起する音楽的構造、音楽が立ち上がらせる視覚的イメージ、グルーヴを他者と共有する際の身体の同期、予測と不確実性に左右される音楽的「快」、電子音/音楽の認知的受容などについて学びを深めている。
また「12本の指」プロジェクトでは、10本の指で演奏する従来のピアノ曲の制限を超えて、12本の指のためのピアノ曲を作り、制限を取り払うことで生まれる可能性について考えている。